米大統領、アフガン大統領と会談 支援継続を約束 米軍撤退は遅らせず
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【6月26日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は25日、首都ワシントンのホワイトハウス(White House)でアフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領と会談し、強い支援を続けることを約束した。一方、約20年間アフガンで戦ってきた米軍の撤退を遅らせる予定はないことを明確に示した。
駐留米軍の撤退期限まで3か月を切った現在、バイデン氏はガニ氏に、旧支配勢力タリバン(Taliban)による攻撃が増加しているが、アフガニスタンの人々は自らその将来を決めなければならないと伝えた。
ガニ氏は、アフガニスタン政府代表としてタリバンとの和平交渉を率いてきたアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)氏と共に2日間の日程でワシントンを訪問した。1996年から5年間、シャリア(イスラム法)の独自の解釈に基づいてアフガニスタンを強権的に支配してきたタリバンは、このところ支配地域を拡大させており、再び権力を手にする可能性がある。
米情報機関は、米軍の撤退後6か月以内にタリバンが首都カブールを占拠する可能性があるとの内部報告をまとめたが、ガニ氏はアフガニスタン政府の敗北を認めることはしないと述べた。
今年開始されていたアフガン駐留米兵約2500人と民間請負業者約1万6000人の撤退は、7月にほぼ完了する見込み。
アフガニスタンの治安維持部隊への米軍による現地での支援は完全になくなる。米国政府は、ガニ氏が手遅れになる前に交渉を通じてタリバンと権力分担で合意に達することを期待している。(c)AFP/Paul HANDLEY and Jerome CARTILLIER