【6月26日 AFP】女子テニス、世界ランキング3位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は25日、ふくらはぎのけがを理由に連覇が懸かるウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)を欠場すると発表した。

 2019年大会の決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を下したハレプは、先月のイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)でふくらはぎの肉離れを起こし、全仏オープン(French Open 2021)の欠場を余儀なくされていた。

 今週には大会が行われる英ロンドンに到着していたが、ドロー発表の直前にインスタグラム(Instagram)で欠場を表明し、「正直、この決断に至ったことについて、とても落ち込んでいるし失望している。つらい期間が続いているが、ここ二つのメジャー大会を欠場し、精神的にも肉体的にもさらに試されている」とつづった。

 昨年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で中止となり、今年は28日から開幕するウィンブルドンでは、通算4度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇る大坂なおみ(Naomi Osaka)の欠場もすでに決まっている。

 一方、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では股関節の故障で2回戦での途中棄権を余儀なくされていた世界1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は、がんの治療から復帰して現役引退を前に最後のウィンブルドンに臨むスペインのカルラ・スアレス・ナバロ(Carla Suarez Navarro)が初戦の相手となった。

 第6シードにつけた39歳のセレーナは、マーガレット・コート(Margaret Court)氏が保持しているグランドスラム史上最多の24勝に並ぶまであと一つで足踏みしている中で、1回戦ではアリアクサンドラ・サスノビッチ(Aliaksandra Sasnovich、ベラルーシ)を迎え撃つ。

 全仏女王のバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova、チェコ)は、1回戦でクララ・タウソン(Clara Tauson、デンマーク)と対戦する。(c)AFP/Pirate IRWIN