【6月26日 AFP】(更新)米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが白人警官から暴行を受けて死亡した事件で、同市の裁判所は25日、殺人などの罪で有罪評決を受けていた元警官のデレク・ショービン(Derek Chauvin)被告に禁錮22年6月を言い渡した。

 米国では事件を受け、ここ数十年で最大の人種差別抗議デモが巻き起こった。ピーター・ケーヒル(Peter Cahill)判事は「量刑は感情や同情に基づいたものではない」と言明。世論に基づいたものでもなく、この事件のみについての事実と法律に基づいたものだと話した。

 検察側は禁錮30年を求刑していた。

 フロイドさん遺族の代理人弁護士ベン・クランプ(Ben Crump)氏はツイッター(Twitter)に、「量刑が言い渡され、説明責任が果たされたことによって、フロイドさんの家族とわが国に、回復への一歩がもたらされた」と投稿した。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、「考慮された状況の詳細をすべて承知しているわけではないが、指針に照らして適切(な量刑)だと思える」と述べた。

 人権活動家のアル・シャープトン(Al Sharpton)師は、量刑は遺族が求めていたよりも軽いものの、「説明責任についてのメッセージ」を送ったと述べた。(c)AFP/Joy POWELL with Peter HUTCHISON in New York