【6月27日 Xinhua News】中国とオーストラリア、ラオスの学者で構成される研究チームはこのほど、詳細な形態学と遺伝学的の分析により、雲南省(Yunnan)高黎貢山でモモンガ族の新属を発見したことを確認し「喜山大耳飛鼠属」と名付けた。研究成果は国際的動物学誌「Zoological Research」に掲載された。

 論文の共同筆頭著者で中国科学院昆明動物研究所の李権(Li Quan)助理研究員によると、新属はミャンマー北部と中国雲南省の怒江リス族自治州、保山市(Baoshan)の狭い地域でしか確認されておらず、分布面積は2万5千平方キロに満たない。

 同研究所の研究者は、高黎貢山で喜山大耳飛鼠属の基準種となる李氏小飛鼠の標本を採取した。

 研究チームは、中国内外の自然史博物館に所蔵されている500点近いモモンガ族の標本を調査し、李氏小飛鼠の遺伝や歯、雄の生殖器の構造などの特徴が、現存する既知の15のムササビ属とはいずれも大きく異なることを解明。有効な種としてだけでなく、新属とすべきであることを発見した。(c)Xinhua News/AFPBB News