【6月25日 People’s Daily】中国チベット自治区(Tibet Autonomous Region)ラサ市(Lhasa)のウジェタンコミュニティーに入ってみると、通りはきれいに整頓されていて、店は繁盛し、コミュニティーは整然としていて、チベット、漢、回などの各民族の人々は家族のように親しくしている。毎年の春節(旧正月)とチベット暦の新年、各民族の大衆は一堂に会し、共に祝う。

 長年のたゆまぬ奮闘を経て、チベットの74の貧困県・区は貧困線より高い水準の発展を達成し、62万8000人の貧困支援システム登録貧困家庭が貧困脱却を実現した。2020年の農村住民の1人当たり可処分所得は前年比12.7%増の1万4598元(約25万円)で、18年連続で2桁の増加を続けてきた。今、チベットは毎年、本級の財政収入の7割以上を国民生活の保障と改善に使っており、チベット各民族の大衆の満足感、幸福感、安全感は絶えず向上している。

「これまでは一日かかっていたのが、いまは列車に乗れば2、3時間で着く」。ナクチュ市(Naqu)アムド県(Anduo)ツォマ郷一村のユーリ村主任は、よくアムド県、ナクチュ市、ラサ市の間を往復し、列車は彼が移動する主な交通手段となっているという。

 2006年7月1日、青蔵鉄道(青海ーチベット)が全線開通し、チベットでの鉄道不通の歴史に終止符を打った。今年6月30日、チベット初の電気鉄道——拉林鉄道(ラサ市ーニンティ市)が開通し、運営される。中国が独自開発した高原ディーゼル・電気デュアル動力集中型高速列車、復興号もチベットに入る見込みだ。

「市場に新商品が出てきたら、すぐに入手できるようになった」と、ユーリさんは言った。2020年12月までに、青蔵鉄道はチベットに進出する貨物を計6465.9万トン、チベットに出入りする旅客を計2870万9000人輸送した。

 ラサからシガツェまでの高速道路の建設現場を行進していると、道路の両側の風景はとても雄大で美しい。全長166.98キロメートルのラサ・シガツェ高速道路が全線開通すれば、両都市間の所要時間は6時間近くから3時間以内に短縮される。チベット交通庁のダワオジュ庁長は次のように述べた。「第13次五か年計画」期間中、全自治区の道路開通距離は11万8800キロメートルに達し、年平均8100キロメートルの増加という高原の奇跡を成し遂げた。

 鉄道や道路とともにつくられた「電力スカイウエー」もあげられる。青蔵電力ネットワーク、川蔵電力ネットワーク(四川ーチベット)、蔵中電力ネットワーク(チベット中東地域)の3つの「電力スカイウエー」に続き、2020年12月、ガリ電力ネットワークプロジェクトが操業を開始し、沿線16県の38万人の農牧民が安全かつ信頼できる国家電網の電力を利用し始めた。

 インフラ施設は絶えず改善され、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能などの新産業を誘致し、そういった産業がチベットに拠点を構えるようになった。「クリーンで低硫黄の空気は自然の冷却作用を持ち、電気料金も安い。これらは高原でビッグデータ産業を発展させる天然の利点だ」。西蔵寧算科技集団有限会社の蒋寧(Jiang Ning)会長によると、同社のクラウドコンピューティングデータセンタープロジェクトは総投資額が118億元(約2000億円)で、7万個のキャビネットを収容でき、建設後の年間営業収入は100億元(約1700億円)に達する見込みだ。(c)People’s Daily/AFPBB News