【6月25日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)は24日、男子シングルス予選の最終ラウンドが行われ、中国の張之臻(Zhang Zhizhen、ジャン・ジジェン)が6-0、6-3、6-7(4-7)、7-6(8-6)でアルゼンチンのフランシスコ・セルンドロ(Francisco Cerundolo)を下し、オープン化以降の同大会では中国男子初の本戦出場を決めた。

 世界ランキング178位で中国男子では現在唯一トップ250位以内に入っている24歳の張之臻は、四大大会(グランドスラム)の男子シングルス本戦に出場する史上4人目の中国人選手となった。

 同胞ではこれまでに呉迪(Di Wu)が2013年、2014年、2016年に、張択(Ze Zhang)が2014年と2015年に、そして李シェ(Zhe Li)が2019年に、いずれも全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)の本戦でプレー経験がある。

 今年は全豪オープンと全仏オープン(French Open 2021)でも予選に出場したものの、この日までグランドスラム本戦の出場権を獲得したことは一度もなかった張之臻は、「ZZZ」という愛称で呼ばれている。

 その由来については最近、「人々が発音するにはあまりにも難しいフルネームなので、好きなように呼んでもらえば返事をすると話していた」とし、「すると名前にZが三つ入っているから『ZZZ』になったんだ。中国以外の人々にはその方が断然言いやすいし、クールに聞こえる。トリプルZさ。それに眠ることが好きだから、(英語で睡眠を表す)『ZZZ』はまさにうってつけだ」と説明していた。

 中国勢はこれまで女子選手の活躍が目立っており、李娜(Na Li、リー・ナ)氏が2011年の全仏オープンと2014年の全豪オープンでシングルスの頂点に立っている。ウィンブルドンでは同氏が2006年、2010年、そして2013年に8強入りしているほか、鄭潔(Jie Zheng、ツェン・ジエ)氏も2008年に準決勝進出を果たした。(c)AFP