【6月25日 AFP】チェコ南東部で24日、竜巻が発生した。家屋が倒壊し、複数の死者が出ている他、数十人が負傷した。

 地元の救急関係者はAFPに対し、「残念ながら犠牲者が出たことを確認したが、正確な数は不明だ」と述べた。死者数は一桁台とみられるが、現在もがれきの下敷きになっている人々がいるという。また負傷者は数十人とみられると述べた。

 一方、スロバキアとの国境に近いホドニーン(Hodonin)の病院は、最多で200人の負傷者を治療したと述べている。

 ホドニーンを含む複数の自治体では、竜巻とテニスボール大のひょうに見舞われ、負傷者が出たほか、老人ホームや動物園が被害を受けた。

 また、竜巻により送電線が切断されたため、首都プラハとスロバキアの首都ブラチスラバを結ぶ主要高速道路が閉鎖されるなど、大規模な停電や交通障害が発生した。

 ソーシャルネットワークに投稿された現地の映像には、損壊した建物や車、根元から倒れた木々、複数の火災現場から黒煙が上がる様子が捉えられている。

 公営チェコ通信(CTK)は、フルシュキ(Hrusky)の村長の発言として、同村の半分が壊滅状態になっていると報じた。(c)AFP