【6月25日 AFP】ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)は24日、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)戦に臨む先発メンバーを発表し、2019年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で活躍した選手が多く名を連ねた。

 英スコットランドにあるマレーフィールド(Murrayfield)で26日に行われる同チームとの歴史的初対戦で先発するメンバーのうち10人は、日本が準々決勝敗退となったW杯南アフリカ戦のスターティングメンバーだった。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって、W杯終了後から1試合もテストマッチを行えていない日本のジョセフHCは、選手たちが代表活動の再開に向けて準備する中、「物事を必要以上に複雑に」したくないと述べた。

 オンラインでの会見に臨んだジョセフHCは、「選手たちには対戦相手のことを考えてほしくない。土曜日にわれわれが対戦するのは、ラグビー界でも屈指の選手たちだということは分かっている。この挑戦は十分に集中できるものだ」とコメントした。

 キャプテンのリーチマイケル(Michael Leitch)や、フランスリーグ・トップ14のクレルモン・オーヴェルニュ(Clermont Auvergne)でプレーする松島幸太朗(Kotaro Matsushima)といった実績あるスターが名を連ねた今回の先発メンバーの中で、初キャップとなるのはウイングのシオサイア・フィフィタ(Siosaia Fifita)だけだった。

 イングランド・プレミアシップのバース(Bath Rugby)でプレーした経験を持つアマナキ・レレイ・マフィ(Amanaki Lelei Mafi)がナンバー8を務める。

 また、ニュージーランドで行われたスーパーラグビー(Super Rugby)トランスタスマン大会のプレーオフ決勝に出場してから、わずか2日足らずでチームに合流した姫野和樹(Kazuki Himeno)はベンチスタートとなった。

 オタゴ・ハイランダーズ(Otago Highlanders)でのデビューシーズンとなった今季、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた姫野について、ジョセフHCは「彼のフライトは明らかに長かったが、とても元気な状態で飛行機を降りた。コンディションはとても良い」と話した。

 さらに、ライオンズとの初対戦について「HCとして、この機会をとにかくとても楽しみにしている。ライオンズの選手が集まるのはあまりないことだから、ラグビー選手にとっては一生に一度あるかないかだ」と続けた。

「非常に難しいチャレンジになると思っているが、われわれにとって素晴らしい機会であることも分かっている」

 ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ戦に臨む日本の登録メンバーは以下の通り。

先発メンバー:稲垣啓太(Keita Inagaki)、坂手淳史(Atsushi Sakate)、具智元(Jiwon Koo)、ヴィンピー・ファンデルヴァルト(Wimpie van der Walt)、ジェームス・ムーア(James Moore)、リーチマイケル、ピーター・ラブスカフニ(Pieter Labuschagne)、アマナキ・レレイ・マフィ、茂野海人(Kaito Shigeno)、田村優(Yu Tamura)、シオサイア・フィフィタ、中村亮土(Ryoto Nakamura)、ラファエレティモシー(Timothy Lafaele)、松島幸太朗、山中亮平(Ryohei Yamanaka

リザーブメンバー:堀越康介(Kosuke Horikoshi)、クレイグ・ミラー(Craig Millar)、ヴァルアサエリ愛(Asaeli Ai Valu)、ジャック・コーネルセン(Jack Cornelsen)、姫野和樹、テビタ・タタフ(Tevita Tatafu)、齋藤直人(Naoto Saito)、松田力也(Rikiya Matsuda

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