【6月25日 AFP】男子テニス、世界ランキング5位のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は24日、手首のけがを理由にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)の出場を辞退した。

 27歳のティエムは自身のツイッター(Twitter)アカウントに「カレンダーに入れていたウィンブルドン、ハンブルク・ヨーロピアン・オープン(Hamburg European Open 2021)、ノルデア・オープン(Nordea Open 2021)の3大会を辞退することになり、本当に残念だ」とし、「もっと強くなって戻ってくる決意だ」とつづった。

 男子の世界トップ10選手が今年のウィンブルドンを辞退するのは、通算2度の大会制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に続き2人目となった。同選手は先日の全仏オープン(French Open 2021)で準決勝敗退に終わった後、休養のため戦列を離れると表明した。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)でのタイトル連覇に集中するため、すでに東京五輪の出場も見送ることにしているティエムは、今季は厳しいシーズンを過ごしている。

 先日の全仏オープンでは、これまで準優勝2度の実績があるにもかかわらず1回戦で敗退。続くマヨルカ選手権(Mallorca Championships 2021)でも、アドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)との22日の初戦で途中棄権を余儀なくされた。

 スペイン・バルセロナ(Barcelona)で医師の診断を受けた後、ティエムは今後5週間は右手首を固定する器具を装着しなければならなくなったと明かし、「できるだけ早期の回復を図るべく、医師の指示にはすべて従うつもりだ」と語った。 

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で昨年は中止となったウィンブルドンは、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)で28日に開幕する。(c)AFP