中国、オーストラリアをWTOに提訴 両国の対決姿勢鮮明に
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【6月24日 AFP】中国政府は24日、オーストラリアが中国製の鉄道車輪、風力タービン、ステンレス製流し台に課している反ダンピング(不当廉売)制裁関税をめぐり、世界貿易機関(WTO)に提訴したと発表した。
豪政府は先週、中国による豪産ワインへの制裁関税をめぐってWTOに提訴しており、両国の対決姿勢がいっそう鮮明となった。
中国商務省の高峰(Gao Feng)報道官は24日の定例会見で「オーストラリアが誤った慣行を是正し、当該製品の貿易のゆがみを回避し、できるだけ迅速に貿易を正常軌道に戻すため、具体的な行動を取ることを望む」と述べた。
オーストラリアは2019年から中国製の鉄道車輪や風力タービンを関税の対象としている。
中国は昨年11月、豪産ワインが政府の補助金を受けて安く輸出されているのはダンピングに当たるとして、最大218%の追加関税を課すと発表した。
中国は豪産ワインの最大の輸出先だが、追加関税措置を受けて輸出は事実上不可能となり、豪政府統計によると輸出額は11億豪ドル(約920億円)から2000万豪ドル(約17億円)にまで落ち込んだ。
スコット・モリソン(Scott Morrison)首相は、「経済的強制」を行おうとする国に対して豪政府は強い対応を取ると警告していた。(c)AFP