中国・杭州で路線変更したタクシーを恐れた女性客が飛び降り負傷 2月には死亡事故も
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【6月25日 東方新報】中国・浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)で6月12日、カーナビの路線通りに走らないタクシーの運転手を恐れた乗客の女性が車から飛び降りて負傷する事故が起きた。今年2月には類似のトラブルで飛び降りた女性が死亡しており、社会問題になっている。
中国メディアによると、6月12日午後4時すぎ、若い女性の高(Gao)さんは杭州市内でインターネット予約したタクシーに乗車。しばらくすると、男性運転手がカーナビの路線と違う道を走りだした。高さんがそれを指摘すると、地元の交通事情に詳しいという運転手は「間違っていない」と答え、再びカーナビと異なる路線に車を向けた。高さんは恐怖心でパニックとなり、走っている車の後部座席のドアを開けて、飛び降りた。高さんは左腕を骨折するけがをした。
警察の事情聴取に対し、高さんは「乗車中、運転手から話しかけられ、答えなかった。その後、運転手がルートを変えた」と話し、運転手は「話しかけていない」と否定。タクシーの音声記録では口論などは確認されなかったことから、警察は運転手の行為は刑事犯罪には当たらないと判断した。ただ、運転手の対応は杭州市の旅客・レンタカー管理条例に違反しているとみて、運転手とタクシー会社の処分が検討されている。
同様のトラブルで死亡事故が起きたのは、2月6日夜。湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)で引っ越しを希望した23歳の女性が、ユーザーと運送ドライバーを結び付けるプラットフォーム「貨拉拉(Lalamove)」を通じて手配した。ドライバーが荷物をトラックに載せ、助手席に女性が同乗して運転中、ドライバーがカーナビのルートを外れて走行。女性が何度もそのことを指摘してもドライバーが無視したため、おびえた女性は窓から飛び降って頭を打ち、手術を受けたが4日後に死亡した。事故の前、ドライバーが有料オプションの積み込みサービスを何度も提案したが女性は断り、険悪な雰囲気になっていたという。警察はドライバーの身柄を拘束。その後証拠不十分で釈放し、捜査を続けているという。
カーナビが道路事情を正確に反映しておらず、効率よく仕事を済ませたい運転手が別ルートを選択することはあり得ることだ。ただ、狭い車内で男性と1対1になった女性が恐怖心を抱くことも想像できる。
中国メディアは「ナビのルートから外れて走行する行為は、そもそも契約違反にあたるのか。また、走行ルートの選択には依頼主の合意が必要なのか。ルールを明確にしなければ、同様の事故が起きる可能性がある」と指摘している。(c)東方新報/AFPBB News