【6月24日 AFP】オンラインで多数のフォロワーがいるバングラデシュの著名イスラム教指導者が、人をあざ笑う目的でフェイスブック(Facebook)の笑顔の絵文字を使用するのを制限するファトワ(宗教令)を出した。

 アフマドゥラ(Ahmadullah)師は、フェイスブックとユーチューブ(YouTube)で300万人以上のフォロワーを有し、宗教的な問題を議論するテレビ番組にもよく出演している。

 アフマドゥラ師は19日、3分間の動画を投稿。フェイスブックで人をあざ笑うことはイスラム教徒にとって「完全なるハラム(禁忌)だ」とし、ファトワを出した。

 同師は「このごろ私たちは、フェイスブックのハハッという絵文字を、人をあざ笑うために使っている」と語った。

「純粋に面白いという意味でハハッという絵文字を使って、同じように面白いと反応するのなら問題はない」と同師は指摘。「しかし、誰かの投稿をあざ笑ったりばかにしたりするのが目的だとしたら、イスラム教ではそれは完全に禁止されている」と続け、そのような使用法を避けるよう求めた。

 多くのフォロワーがアフマドゥラ師の動画に賛同を示したが、数百人はハハッという絵文字を使って投稿をからかった。

 この動画はこれまでに、200万回以上再生されている。(c)AFP