【6月26日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)運城市(Yuncheng)芮城県(Ruicheng)にある道教の古刹、永楽宮でこのほど、過去最大規模の壁画修復プロジェクトが始動した。主な修復対象は、竜虎殿の劣化部分195平方メートルと重陽殿の劣化部分353平方メートルとなる。永楽宮壁画芸術博物館が明らかにした。

 13世紀初頭から14世紀にかけて建立された永楽宮は、中国に現存する最古かつ最大の道教寺院で、保存状態も良い。境内に残る元代壁画は1005・68平方メートルで、豊富な題材が当時の社会の様相を伝えている。絵画技術は極めて高く、年代考証が可能なだけでなく、作者の名も残されており、「東洋のアートギャラリー」と呼ばれる。(c)Xinhua News/AFPBB News