【6月23日 AFP】オーストラリア東部の刑務所で22日、ネズミの大群が押し寄せ生活インフラを破壊したことから、受刑者数百人が別の施設への移動を余儀なくされた。

 ニューサウスウェールズ(New South Wales)州のウェリントン矯正センター(Wellington Correctional Centre)では、大量のネズミが天井に穴を開けて電線をかみ切ったため、収容人数を縮小して修繕工事を行うことになった。

 今月中に最大で受刑者420人と職員200人が別の施設に移る。

 東部では、豊作によりネズミが大量発生し、数か月にわたり農作物を食い荒らし、地元住民を悩ませてきた。

 災難が続く農家にとって、ネズミの大群が新たな悩みの種となっている。

 同国では、干ばつが数年続いた後、2019年末から20年初めまで壊滅的な森林火災が発生。その後、複数の地域で洪水に見舞われた。

 映像はオーストラリア放送協会(ABC)より22日提供。(c)AFP