【6月23日 People’s Daily】深セン湾公園は花があふれ、訪れる観光客が後を絶たない人気スポットだ。遠景を見渡せば、深センベイ・スーパー・ヘッドクォーター・ベースの塔が林立し、現代建築が立ち並ぶ。この海岸線の道は10キロメートルあまり緑地帯になっており、この風景によって深セン(Shenzhen)はのんびりした生活と一刻を争う忙しいテンポが共存する都市になっている。このコントラストが、グレーターベイエリア(Guangdong-Hong Kong-Macao Greater Bay Area)を国際的に一流のエリアに発展させる鍵なのだ。

「3日あればビル1つ建つ」と言われる深センのスピード感は人々を驚かせている。現在、グレーターベイエリアはどこもハードワークによって栄えている。香港・マカオ間を結ぶ大橋や広深高速鉄道などランドマーク的な工事が続々と落成し、香港から車で珠海市(Zhuhai)へ行き、マカオまで行く所要時間はわずか30分となり、香港から広州(Guangzhou)までの往来も1時間以内に短縮された。「会社を設立しようと思えば、午前に書類をそろえたら、午後に認可が下りる」「家から出なくても9割以上の税務手続きができる」という効率の良い商業環境がこの地域に実業家を引き寄せている。面積わずか3.89平方キロメートルの河套深港科学技術イノベーション新合作区では、すでに実質138のプロジェクトが推進・実行され、グレーターベイエリアのイノベーションをけん引し、同地区の急速な融合と発展のシンボルとなっている。

 急速な発展を遂げているということは、多くのチャンスが巡ってくるということである。外貨為替が盛んな青年起業区には74の青年団体が集中している。また深センの前海金融特区などには累計356の起業団体が生まれており、融資金額は15億元(約256億円)を超えた。珠海市では起業の密集地帯ができ、累計433のプロジェクトが誕生しており、50社のハイテク技術企業が誘致された。まさに急速なテンポの発展によってチャンスが湧き起こり、解放による利益を求めてますます多くの青年起業家が同地区に集まってくるのである。

 ベイエリアには慌ただしい時間とのんびりした時間が同時に流れている。街を歩くと、湖川緑化地や文化公園、歴史景観区がますます増えているのに気づくだろう。深セン市内にある南頭古城は、明代の遺跡がのこる場所である。ベイエリアには質の良い生活圏や文化的な一角が形成されつつあり、新旧の時代が交錯する独特の魅力が醸し出されている。

 ベイエリアで営まれる理想的生活の青写真は現実になりつつある。深セン市全体の159か所で見つかった汚染水や1467か所で見つかったカビのある水は全面的に浄化消毒され、310本の河川は全面的に水質が改善された。1200以上の大小の公園に囲まれ、名実ともに「公園の中の都市」となった。江門市(Jiangmen)新会区(Xinhui)では、樹齢400年を超えるガジュマルが繁り、島全体を覆い、3万羽以上のサギが周囲に生息している。これらによってベイエリアに自然と歴史の花を添えている。(c)People’s Daily/AFPBB News