【6月23日 Xinhua News】中国香港特別行政区政府衛生署の衛生防護センターは21日、新型コロナウイルスの感染者が当日午前0時時点で新たに3人確認されたが、いずれも「輸入症例」だったと発表した。14日間連続で特区内の新規感染者がゼロだったことを受け、特区政府はソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の規制を部分的に緩和することを決定した。

 香港特区の林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官は同日、24日午前0時から14日間、ソーシャル・ディスタンシング規制を部分的に緩和すると発表。条件を満たす一部の飲食店では、来店者数の上限を75~100%に緩和するほか、1テーブル当たりの着席人数の上限もさらに緩める。公共プールやプライベートプールでは、従業員と利用者がワクチン接種を受けていれば、人数の上限を緩和する。

 林鄭長官によると、特区政府は現在、外国からの訪問客に対する検疫要求の引き下げを検討している。2回目のワクチン接種を終えて14日間経過した訪問客が、ウイルス検査で陰性になったなどの条件を満たしていれば、検疫期間は7日間に短縮される。関連措置は30日から実施される予定で、マカオと内地からの訪問客についても協議が行われている。(c)Xinhua News/AFPBB News