「中国スマート製造」が大活躍
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【6月23日 People’s Daily】このほど、中国鉄道工程集団本社で開催された中央国有企業ハイエンド装備製造革新成果展で、スマート製造を代表とする「中国名刺」が一堂に集まった。
世界初の空中ビル建設装置は、中国建筑グループにより創造されたものだ。積載力は2000トンで、14クラスのハリケーンにも耐え、1000メートルの高所作業も苦もなくこなし、3日で構造層を建てることができる。高さ4階半の「空中建築工場」の展示品は手のひらサイズに縮小されてしまっているが、参観者は情熱をもって見学していた。
シリコン窒化物セラミックスボールベアリングは、中国建材グループにより生産されたものだ。まるで普通のガラス玉のように滑らかな黒いボールベアリングが、ハイエンド装備精密ベアリング転動体の海外独占を破り、中国国内での空白を埋め、エンジンや精密工作機械、大型医療装備など分野に幅広く使われ、重要部品の輸入代替を実現した。
世界最大直径の硬岩掘削機「極限号」は、中国中鉄会社により製造されたものだ。掘削直径15.03メートルで、5階建ての高さに相当する。ジョージアKK道路事業で重要な役割を果たしており、施工効率を従来の工法の3倍に向上させた。
現在、中国中央国有企業はスマート製造を主要な攻略方針として産業技術の変革と最適化・アップグレードにより、中国製造から中国創造へ、中国スピードから中国品質へ、中国製品から中国ブランドへの転換を推進している。
スマート製造でボトルネックや短所を克服する。リニアベアリングの位置決め精度は3マイクロメートル、繰り返し位置決め精度は1.5マイクロメートルで、中国通用技術グループは中国の高精度横型加工工作機械の制造技術の大きなブレークスルーを実現した。高強度炭素繊維に目を向け、中国建材グループは資金を投入し続け、国内で初めて乾湿式紡糸のコア技術ブレークスルーとコア装備の自主化を実現し、国産大型旅客機の合格したサプライヤーになった。産業機械、高性能チップ、基礎ソフトウエア、新素材などの産業の脆弱(ぜいじゃく)な分野に対し、中央国有企業は自主革新意識を絶えず強化し、さらに最も優秀な人材や必要なリソース、最先端の設備を攻略任務に集中的に配置し、より多く、より大きな躍進を実現するよう努力している。
スマート製造で品質収益を向上させる。中国一重グループは自主的イノベーションを通じて完全な自主知的財産権を持つ3世代原子炉、圧力容器の製造技術を習得し、超大型鍛接水素化反応器の鍛造を完了し、国産化を通じて外国製品の輸入単価を75%低下させた。中国中車会社はデジタル化の研究開発を通じて、製品をハイエンド化させスマート化を推進し、高品質の京張高速鉄道(北京市ー張家口市)、京雄高速鉄道(北京市ー雄安新区)などの「代表作」を発表した。
スマート製造で中国ブランドを磨く。昨年以降、国外での新型コロナウイルスのパンデミックなどの困難を克服し、ジャカルタ・バンドン高速鉄道、中国・ラオス高速鉄道、バングラデシュのパドマ大橋など「一帯一路(Belt and Road)」建設の重点工事は重大な進展を遂げ、中国中鉄会社、中国鉄建会社、中国交通建設グループなどの一部の中央国有企業が中国製造の「国家名刺」をより輝かしく磨きあげた。(c)People’s Daily/AFPBB News