【6月23日 AFP】ラグビー日本代表の姫野和樹(Kazuki Himeno)は22日、約1日がかりの長距離移動を強いられたものの、26日に予定されているブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)との試合では全力を尽くしたいと意気込みを語った。

 スーパーラグビー(Super Rugby)のオタゴ・ハイランダーズ(Otago Highlanders)に所属する姫野は、19日に行われたスーパーラグビーのトランスタスマン大会プレーオフ決勝で、ブルーズ(Blues)に15-23で敗れた試合が終わってから30分後にスタジアムを出ると、ニュージーランド・オークランド(Auckland)から出発し、シンガポールと英ロンドンを経由してスコットランド・エディンバラに到着した。

 新型コロナウイルス対策のプロトコルに従いながら、24時間以上かけてスコットランド入りした姫野は、日本がブリティッシュ&アイリッシュライオンズと初めて対戦するマレーフィールド(Murrayfield)での歴史的な一戦で、自身がプレーできるコンディションだと断言した。

 エディンバラ到着の翌日、姫野はオンラインの会見で「ジェイミー(・ジョセフ<Jamie Joseph>ヘッドコーチ)が信頼して使ってくれるなら、100パーセントを出したい」と記者団に語った。

「どんな状況でもどんなときでも(桜のジャージーを)着られるのは自分にとって名誉なことだし、僕の中で大事なジャージー。いつだってうれしい」

 今回の試合は、南アフリカに黒星を喫し準々決勝敗退となった2019年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の後では、日本代表の初めてのテストマッチとなる。

 この大会で日本の中心選手の一人として活躍した姫野は、今季のスーパーラグビー開幕と同時にハイランダーズに加入すると、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝くなど大きな注目を集めている。

 チームにトランスタスマン大会のタイトルをもたらすことができなかった姫野だが、ハイランダーズが試合前に行う「ハカ(Haka)」に参加し、シーズンを締めくくることができた。

「実は試合よりハカのときのが緊張してた」と認めた姫野は、「一切ミスをしたくなかったから自分でしっかり準備したし、チームメートがハカやその歴史を教えてくれた。参加できとても光栄だった」と振り返った。(c)AFP/Andrew MCKIRDY