【6月23日 AFP】ロシアの首都モスクワは今週、記録的な猛暑に見舞われ、21日には6月の観測史上最高気温と並ぶ34.7度を、120年ぶりに観測した。気象当局が22日、発表した。気候変動が原因だという。

 ロシア水文気象環境監視局(ロシドロメット、Roshydromet)によると、24日と25日も、35度を超える猛暑が予想されている。

 モスクワの観測史上最高気温は、2010年7月に観測された38度超。この月は、ロシア西部の大半が猛烈な熱波と大規模な火災に見舞われた。

 モスクワの全市民がこの猛暑に備えていたわけではない。

 会計監査人のパベル・カラペチャン(Pavel Karapetyan)さん(35)は、「実際のところ、私たちはこのような暑さには慣れていない」と述べた。「つらい」

 しかし、ロシアの長く厳しい冬と比べて、この変化を歓迎する人もいる。極東シベリア(Siberia)地方からモスクワへ来たというアレクサンドル・シュメル(Alexander Shmel)さん(33)は、「シベリアは寒いけど、ここは快適だ」とAFPに語った。

 モスクワの北西約600キロにある第2の都市サンクトペテルブルク(St. Petersburg)も今月は暑い日が続き、1998年以来最高となる34度を記録した。(c)AFP