サッカー欧州選手権のコロナ規制緩和、WHOが懸念表明
発信地:コペンハーゲン/デンマーク
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【6月23日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)を開催中の国で、新型コロナウイルス対策の制限が緩和されつつあることに対して、世界保健機関(WHO)が22日、すでに感染者数が再び増加している地域もあることを指摘して懸念を示した。
WHO欧州地域事務局のロブ・バトラー(Robb Butler)氏は、AFPに宛てたメールで「WHOは一部の開催国で制限が緩和されていることを懸念している」と述べた。
同氏は「いくつかのスタジアムでは、観客数の上限も増えている」とだけ話し、具体的な都市名は挙げなかったが、英国は22日、ロンドンのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われる準決勝2試合と決勝の観客数を当初予定していた4万人から6万人に引き上げることを発表した。
また欧州サッカー連盟(UEFA)と英政府は、最大2500人のVIPが7月11日の決勝を現地で観戦できるよう、新型コロナに関連した渡航制限の緩和を話し合っている。
バトラー氏は、いくつかの「開催都市の試合が行われる地域で、すでに感染者数の増加がみられる」と述べている。事務局も、当該の都市に対して早急に対応するよう求めている。(c)AFP