【6月23日 AFP】米北東部ニューハンプシャー州の警察当局は、同州で続いていた車上荒らしの「犯人」がクマだったことが、防犯カメラの映像で確認されたと発表した。映像には、大きなクマがピックアップトラックのドアを器用に開け、運転席によじ登る様子が映されていた。

 同州ソーントン(Thornton)の警察が公開した映像で、クマは車の周りをうろついた後、後ろ足で立ち、前足を使って車のドアを開けて平然と運転席に乗り込んでいる。

 警察は、一連の車上荒らしはクマの仕業とみられると発表。「ここ数週間、クマが車中に残された食べ物やごみを目当てに自動車に入り込み、大きな損害を出しているとの目撃情報が寄せられていた」とフェイスブック(Facebook)に投稿した。

 ソーントン警察のケネス・ミラー(Kenneth Miller)署長は米紙ボストン・グローブ(Boston Globe)に「これまでにもクマが車に入り込んだことはあったが、今回のようなことはなかった」と話した。

 問題のクマは捕まっていない。地元メディアによると、このクマは車上荒らし以外の問題を起こしていないという。ソーントン警察は州野生動物保護当局にこの問題を報告。市民に対し、クマを引き寄せるような食料やごみを放置しないよう呼び掛けた。

 映像は22日提供、撮影日不明。(c)AFP