【6月22日 AFP】ペルーの裁判所は21日、汚職の罪で起訴されている大統領候補ケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏に対する、検察の再拘束請求を退けた。

 ペルーで6日に行われた大統領選決選投票の開票結果はまだ確定しておらず、現時点でフジモリ氏は対立候補の急進左派ペドロ・カスティジョ(Pedro Castillo)氏を僅差で追っている。敗北すれば汚職裁判が差し迫ったものとなる可能性があるが、勝利した場合、裁判は任期終了まで延期されることになる。

 フジモリ氏は2011年と16年の大統領選で、ブラジル建設大手オデブレヒト(Odebrecht)から不法献金を受け取った罪に問われている。本人は罪状を否認しているが、今年の大統領選の前、1年4か月間にわたり勾留されていた。

 その後、新型コロナウイルス流行の影響で昨年5月に条件付きで保釈され、ペルーからの出国や、共同被告人や証人との接触を禁じられていた。

 大統領選から数日後の今月11日、ホセ・ドミンゴ・ペレス(Jose Domingo Perez)検事は、フジモリ氏が保釈条件に違反して証人らと接触したとして、裁判所に身柄の再拘束を求めた。

 しかし、ビクトル・スニガ(Victor Zuniga)判事は21日、数時間にわたる審理の結果、フジモリ氏の保釈に対する取り消し請求には「根拠がない」と判断した。(c)AFP/Luis Jaime CISNEROS