【6月24日 Xinhua News】カザフスタンの投資企業Visorと中国発電大手の国家電力投資集団の子会社で香港上場企業の中国電力国際が共同出資して建設する中央アジア最大の風力発電所、ジャナタス風力発電所(容量100メガワット)が20日午前3時40分(日本時間同4時40分)、完工した。中国水電建設集団国際工程が建設を担当し、中国電力建設集団成都勘測設計研究院がEPC(設計・調達・建設)事業者を務めた。2・5メガワットの風力発電ユニット40基が設置された。

 両国の合弁企業であるジャナタス風力発電の郭強(Guo Qiang)総経理によると、稼働後の年間発電量は約3億5千万キロワット時に達し、100万世帯の電力需要を満たすという。同じ容量の火力発電と比べ、毎年約11万トンの標準炭消費を節約できるほか、温室効果ガスと石炭灰の排出も削減できる。

 カザフスタンの新エネルギーはポテンシャルが高く、国連開発計画(UNDP)の試算によれば、風力発電の導入ポテンシャルは年間9200億キロワット時に達する。同国はここ数年、再生可能エネルギーの開発や単一的な発電構造と南北の電力需給不均衡の改善に注力している。政府計画では、再エネ発電量の割合は25年に現在の3%から6%となり、30年には10%、50年には50%に達する。(c)Xinhua News/AFPBB News