【6月21日 AFP】国際宇宙ステーション(ISS)で20日、米国とフランスの宇宙飛行士が、6時間にわたる船外活動を実施し、ISSの発電能力を増強する新しい太陽電池アレイを設置した。米航空宇宙局(NASA)が発表した。

 欧州宇宙機関(ESA)のトマ・ペスケ(Thomas Pesquet)飛行士は、「毎回チームとして大きな仕事に取り組んでいるが、@astro_kimbroughと一緒に帰ってくることができて、こんなにうれしいことはない」とツイッター(Twitter)に投稿した。@astro_kimbroughは、NASAのシェーン・キンブロー(Shane Kimbrough)飛行士のこと。

 4月下旬からISSに滞在している両飛行士は、グリニッジ標準時午前11時42分(日本時間同日午後8時42分)に宇宙服のバッテリーを起動し、ISSのエアロックに通じるハッチを開けて船外活動を開始。新世代太陽光パネル「iROSA」6枚を設置した。

 展開時の長さが19メートルになるiROSAは今月、米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の無人宇宙船でISSに届けられた。

 両宇宙飛行士は25日に再び船外活動を行い、太陽電池アレイをもう一つ設置する予定。

 新しい太陽電池アレイは、ISSの運用と科学研究プロジェクトで使う電力を供給するもので、寿命は15年と見込まれている。

 映像はNASA TVより提供。20日撮影。(c)AFP