【6月21日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP 2021)第8戦ドイツGPは20日、MotoGPクラスの決勝が行われ、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が2019年シーズン以来となる復活優勝を飾った。

 年間優勝を6回果たしているマルケスは、けがで昨シーズンをほぼ全休し、復帰した今季もなかなか安定したスピードを示せず、ここ3戦は転倒リタイアに終わっていた。

 しかしこの日は雨の中でリスクを取った走りを見せると、レッドブルKTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)の好調ミゲル・オリベイラ(Miguel Oliveira、ポルトガル)を2位、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)を3位に抑え圧勝した。

 マルケスは感情を抑えきれない様子で「自分のキャリアで最も重要で、同時につらい時期だった」と明かし、「精神的には簡単ではなかった。3戦連続で0ポイントと難しい状況だったし、自分も人間だから影響はあった」と話した。

 自身と同様に昨シーズンのスケジュールから外れたザクセンリンク(Sachsenring)で、マルケスは11大会連続の優勝を飾った。マルケスとチームにとっては2019年シーズン最終戦のバレンシアGP以来の優勝となった。

 年間順位では、クアルタラロが8位だったプラマック・レーシング(Pramac Racing)のヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)との差を22ポイントに広げ、トップを守っている。(c)AFP