【6月23日 Xinhua News】米投資会社ブラックストーン・グループは16日、中国不動産開発大手SOHO中国に全面的な買収案を提示した。不動産部門が傘下のファンドを通じ株式の過半数取得を目指す。買収にはいくつかの前提条件があるものの、取引完了後もSOHO中国の現在の支配株主は9%の株式を保有し、香港証券取引所での上場も続けるという。ブラックストーンによると、SOHO中国は130万平方メートルの商業不動産を保有・管理しており、買収後もその主要事業と経営陣は維持していく。

 ブラックストーン不動産部門トップのジャスティン・ワイ氏は、買収によって中国事業をさらに拡大すると説明。中国は同社不動産部門にとってアジアで最も重要な市場の一つであり、同社はアジアでオフィスビルや小売業向け不動産、物流向け物件、住宅などの事業に参入しているという。

 同社は不動産投資を三大事業の一つと位置付けており、管理する不動産関連資産は1960億ドル(1ドル=約110円)に上る。(c)Xinhua News/AFPBB News