【6月20日 AFP】ハイエナに襲われ顔の一部を失ったジンバブエ少年(9)の再建手術が21日から、南アフリカで行われる。

 ロドウェル・コマザナ(Rodwell Khomazana)さんは先月2日、ジンバブエの首都ハラレ郊外で夜の礼拝に参加した際、ハイエナに襲われて鼻や左目、上唇の大部分、額の一部などを失った。

 ハラレ市の大きな公立病院でできる限りの応急処置を受けて容体は安定したが、病院には顔を完全に修復する資源が不足していた。

 外国でのみ可能な手術を受けさせる費用がなかった母親は、南アフリカの医師らと交渉し、ヨハネスブルクの民間病院と無償手術で合意した。

 ロドウェルさんは19日にヨハネスブルクに搬送され、病院ではスタッフらが南アフリカ国歌を歌って出迎えた。

 21日には診査手術が行われ、その後は約20時間におよぶ複雑な手術が予定されている。ロドウェルさんの体の他の部位の組織から顎と鼻、口、頬を再建し、義眼を装着する。

 担当医師は「残念ながら顔に複数の傷痕は残ってしまう」と述べ、傷痕を最小限にとどめ、「少なくとも動いたり他の子どもたちと同じように楽しんだりできるようにしてあげたい」と語った。(c)AFP/Maryke VERMAAK