【6月19日 AFP】2016年リオデジャネイロ五輪の陸上男子走り幅跳びで銀メダルに輝いたルボ・マニョンガ(Luvo Manyonga、南アフリカ)が、居場所情報の申告義務を怠って12か月間で3度にわたり薬物検査を受けなかったとして、4年間の資格停止処分を科された。不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」が18日に明らかにした。

 AIUによれば、マニョンガの処分期間は2020年12月23日からの4年間で、同選手がワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)の反ドーピング規則に違反するのは2回目となる。

 マニョンガは2017年の世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)と2018年のコモンウェルスゲームズ(2018 Commonwealth Games、英連邦競技大会)を制した実績を誇る30歳。処分に関してスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てることは可能だが、これで今夏の東京五輪には出場できない見通しとなった。

 反ドーピング検査官が居場所を特定できるように、アスリートには予定の滞在先を知らせる義務がある。居場所の申告を怠ったり虚偽の情報を伝えたりする違反を1年に3度繰り返した場合、処分される可能性がある。

 マニョンガは2012年、検査でメタンフェタミンに陽性反応を示し、18か月の資格停止処分を受けたことがある。(c)AFP