【6月18日 AFP】フランスのジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)外相は18日、近年非難の応酬を繰り広げ、関係が悪化していた仏トルコ間で舌戦の停止に至ったと明かし、次は行動に期待したいとの考えを示した。

 今週開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせ、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領とフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が会談を行った。

 ルドリアン外相は民放BFMに対し、態度の軟化は歓迎するが、言行を一致させ、トルコ側からより具体的な措置を求めると述べた。

「言葉の上での停戦のようなものだ。良いことだが十分ではない」とした上で、特にリビアやシリア問題に言及し、「言葉の上での停戦は行動ではない。われわれは、トルコがデリケートな問題で行動を起こすことを望んでいる」と訴えた。

 マクロン氏は今年に入り、来年予定されている仏大統領選にトルコが介入を試みるだろうと警戒感を示していた。

 一方エルドアン大統領は、フランス国内で発生した一連の襲撃事件を受け導入されたイスラム過激派規制新法に強く反発し、フランスはイスラム嫌悪を抱いていると非難。昨年には、マクロン氏には「精神検査」が必要であり、フランスができるだけ早くマクロン氏を「排除」することを望むと発言していた。(c)AFP/Valerie LEROUX