【6月18日 AFP】東京で18日、開幕まで5週間となった東京五輪のスタッフやボランティアの新型コロナウイルスワクチン接種が始まった。大会について専門家らは、無観客での開催が望ましいとの考えを示している。

 来月23日の開幕まで1か月余りとなり、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は準備の最終段階に入り、コロナ対策規則の確定や、関係者らのワクチン接種を急いでいる。

 また、国内の観客を入れるなら何人までにするのかという難しい決断も迫られている。

 日本代表選手団はすでに接種を開始しており、18日からは五輪スタッフやボランティア、海外選手と関わる人員らの接種を開始した。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、空港職員や国内の報道関係者、審判らが接種を受けられるよう、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が開発したワクチン4万回分を寄付した。

 五輪関係者らに対する接種は、日本政府が進めている国民向けのワクチン接種計画とは別に行われている。

 東京五輪は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が始まって以降、世界最大の国際イベントとなる。組織委は、安全な大会になると訴え、懐疑的な態度を示す国民に理解を求めている。(c)AFP