【6月18日 CGTN Japanese】日本の最高裁判所に相当する中国の最高人民法院(最高法)は17日、「オンライン訴訟規則」を発表しました。同規則が裁判の開始、調停、証拠交換、法廷審問、執行など全過程についてのオンライン訴訟規則体系を構築したことで、サイバー空間における司法管理の手続きがより強力に保障されることになりました。最高法の李少平(Li Shaoping)副院長は「オンライン訴訟規則」の発表について、「インターネット司法の新たなモデル構築における重要な段階的成果である。インターネット時代における、民衆による司法に対する新たな求めが効果的に満足させられることになる」との見方を示しました。

 中国の裁判所はここ数年、インターネット時代の発展に積極的に対応しており、オンライン訴訟を着実に、かつ秩序立てて展開し、「対面」から「スクリーン対スクリーン」への転換に取り組んでいます。特に新型コロナウイルス感染症対策期間中には、オンライン訴訟が大いに活用されたことが裁判所の活動維持につながりました。関係者によりますと、2020年1月から2021年5月までの期間に、全国の裁判所におけるオンラインによる裁判は裁判件数全体の28%以上を占める1200万件余りに達しました。また、オンライン開廷は128万8000回に達し、平均所要時間は約42分間でした。中国ではオンラインとオフラインが並行して秩序よく連携する訴訟モデルが形成されつつあります。

「オンライン訴訟規則」は8月1日から施行されます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News