【6月21日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第3戦、第121回全米オープン選手権(2021 US Open Championship)は20日、カリフォルニア州ラホヤ(La Jolla)のトーリーパインズGC(Torrey Pines Golf Course、パー71)で最終日が行われ、上がり2ホールで連続バーディーを奪ったジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)がルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)を1打差で逆転し、メジャー初制覇を果たした。

 ラームは17番で約7.5メートル、18番で約5.5メートルのバーディーパットを見事に成功させ、「67」とこの日だけで4ストローク伸ばし、通算6アンダーで優勝を飾った。ラームは「何が起こったか説明するのが難しい。最後の2本のパットが決まったことが自分でも信じられないんだ」とコメントした。

 スペインの選手が全米オープンで優勝するのは初めてで、メジャー全体ではセルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia)、ホセ・マリア・オラサバル(Jose Maria Olazabal)、故セベ・バレステロス(Seve Ballesteros)氏に次いで4人目となる。

 ラームは世界ランキングでも、19位タイに終わったダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)から1位の座を奪取する。

 2週間前のメモリアルトーナメント(2021 the Memorial Tournament)では優勝直前のタイミングで新型コロナウイルス陽性が判明し、前週は隔離期間を過ごしたラームだが、2017年に米ツアー初優勝を飾り、現在の妻にプロポーズしたコースで、4月に父親になってから迎えた最初の父の日にうれしいメジャー初制覇を果たした。

 松山英樹(Hideki Matsuyama)はスコアを3ストローク伸ばし、イーブンパーの星野陸也(Rikuya Hoshino)と共に通算3オーバーの26位タイで大会を終えた。(c)AFP