【6月18日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第3戦、第121回全米オープン選手権(2021 US Open Championship)は17日、カリフォルニア州ラホヤ(La Jolla)のトーリーパインズGC(Torrey Pines Golf Course、パー71)で開幕し、日没サスペンデッドとなる中で、ラッセル・ヘンリー(Russell Henley、米国)が4アンダーでクラブハウスリーダーとなり、ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)が2ホールを残して暫定首位に並んだ。

 2010年に開催された第139回全英オープン(The 139th Open Championship)覇者のウーストハイゼンは、バックナインからスタートして3連続バーディーで前半を締めくくると、5番で約3メートルのバーディーパットを沈めて4アンダーに到達した。

 この日は濃霧でスタートが1時間半遅れとなり、出場156人中36人が翌日のホールアウトを余儀なくされる中で、同選手も17番のグリーンでプレーを中断した。

 世界ランク63位のヘンリーは、前半と後半でそれぞれ3バーディー、1ボギーを記録して早々にリードを確保。2017年のシェル・ヒューストン・オープン(Shell Houston Open 2017)を最後にPGAツアーのタイトルから遠ざかっている同選手は、これまでメジャー大会でトップ10フィニッシュを飾ったことは一度もない。

 2018年の第147回全英オープン(The 147th Open Championship)を制しているフランチェスコ・モリナリ(Francesco Molinari、イタリア)は、パー5の18番で約18メートルのイーグルショットを決めたラファ・カブレラ・ベロ(Rafa Cabrera Bello、スペイン)と3アンダー「68」で暫定3位タイに並んだ。

 第85回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)覇者の松山英樹(Hideki Matsuyama)は、バックナインからスタートすると、11番で約15メートルのパットを沈めるなどいきなり2連続バーディーを記録し、2アンダー「69」の暫定5位につけた。ラウンド後には「本当に良いプレーができた」と振り返ると、「あしたも頑張って良いプレーができればいい」とコメントした。

 同じく暫定5位には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の隔離措置を受けていたジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)のほか、メジャー4勝を誇り3月に受けた膝の手術から復活したブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)、ヘイデン・バックリー(Hayden Buckley)、そしてザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)の米国勢らがひしめいている。

 一方、今大会で生涯グランドスラム達成を目指しているフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は、前日に51歳の誕生日を迎える中で、最初の6ホールで3ボギーをたたき、4オーバー「75」と大きく出遅れた。17番では約3メートルのバーディーパットを決めてスコアを挽回したが、後半の6番と7番で連続ボギーをたたき、クラブハウスリーダーから8打差をつけられた。

 日本勢では星野陸也(Rikuya Hoshino)が14ホール目までを終えてイーブンパーの24位タイにつけ、浅地洋佑(Yosuke Asaji)が5オーバーで110位タイ、石川遼(Ryo Ishikawa)が6オーバーで129位タイとなっている。(c)AFP/Jim SLATER