【6月18日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)で2008年に起きた大地震で、がれきの下に36日間閉じ込められながらも奇跡的に生き延びたブタの「猪堅強(Zhu Jianqiang、強いブタの意)」が16日午後10時50分、老衰のため死んだ。13歳で、人間の年齢に換算するとおよそ100歳だった。同省成都市(Chengdu)大邑県(Dayi)にある建川博物館が17日明らかにした。

 震災前は同省彭州市(Pengzhou)の竜門山鎮(Longmenshan)団山村に住む万興明(Wan Xingming)さんの自宅で飼育されていた。08年5月12日に起きた四川大地震でがれきの下敷きになったが、雨水や木炭を口にして生き延び、同6月17日に奇跡的に救出された。救出時は150キロあった体重が50キロに減っていた。

 この出来事は瞬く間に広まり、猪堅強は誰もが知る人気者となった。その後は建川博物館に引き取られ、専属の飼育員が付いて快適な飼育舎で過ごす日々。医師による定期的な健康診断もあり、体重は一時175キロまで増えた。生命力の強い猪堅強にあやかろうと、常に大勢の観光客が訪れていた。(c)Xinhua News/AFPBB News