【6月18日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は17日、グループBの試合が行われ、ベルギーはケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)の1ゴール、1アシストの活躍により2-1でデンマークを下し、決勝トーナメント進出を決めた。

 デンマークのユセフ・ポールセン(Yussuf Poulsen)に開始2分の先制ゴールを許したベルギーだったが、けがの影響もあってハーフタイムの途中交代で大会初出場となったデ・ブルイネが、55分にトルガン・アザール(Thorgan Hazard)の同点弾を演出すると、70分には自ら逆転ゴールを決めた。

 開始10分には、12日のフィンランド戦で心停止のために倒れたデンマーク代表の10番、MFクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)に1分間拍手を送るため、試合がいったん止められた。

 デンマークのカスパー・ヒュルマンド(Kasper Hjulmand)監督は「結果だけが残念だ。この試合にはあまり期待はしていなかったが、このチームに対する誇りが言葉にしがたい」と語った。

「親友の一人を失いかけた数日後に選手たちは立ち上がり、このような試合をしたのだから、ただ驚くばかりだ」

 ベルギーのロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督は、チームが雰囲気に気おされたとし、「観客の力がホームチームにゴールを与えた」とコメントした。

 それでも指揮官は、後半に入ってデ・ブルイネ、エデン・アザール(Eden Hazard)、アクセル・ヴィツェル(Axel Witsel)を投入すると、その存在感が違いを生み出した。

「(途中出場の3選手合わせて)300キャップ以上の経験がある。どうすれば自分らしくいられるのか、どうすれば大きなプレッシャーの中で正しいプレーを続けられるのか、その違いが分かる」 (c)AFP/Jan FLEMR