【6月18日 Xinhua News】中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)が手がけるインテリジェント・ビークル・クラウドサービス(IVCS)がこのほど、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の車載ソフトウエア開発規格「KGAS」に基づく潜在サプライヤー審査に合格した。5月14日には車載ソフトウエア開発プロセスの業界標準「Automotive SPICE」(ASPICE)レベル2認証を取得していた。

 これはファーウェイIVCSのソフトウエア開発プロセスが世界トップの水準に達し、欧州や世界の主要自動車メーカーと一次サプライヤーが求める厳しい品質・開発能力の要件を満たしたことを示す。これによりIVCSは、第三者認証と世界主要自動車メーカーの認証を取得した国内有数のソリューションとなった。

 ASPICEは自動車業界のソフトウエア開発能力を測るプロセスモデルで、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)が合同で制定した規格の一つ。

 自動車業界ではここ数年、コネクテッドカーや自動運転、高精度マップなどの技術分野が急速に発展したのに伴い、自動車の機能開発に占めるクラウドサービスソフトウエアの割合が大幅に増加している。企業がソフトウエアの品質管理に求める需要は絶えず増加し、ASPICEも次第に業界共通の標準となった。

 ファーウェイによると、国内外の主要自動車メーカーの多くがASPICEの審査結果で川下のサプライヤーを分類している。欧州ではほぼ全てのOEMメーカーと一次サプライヤーがASPICEへの対応を求めており、自動車大手は独自規格も制定している。IVCSが今回合格したKGASはVW独自の規格で、その認証証明書はプロジェクト入札に参加する際の必要条件とみなされている。(c)Xinhua News/AFPBB News