【6月17日 AFP】世界各地で17日、インターネット障害がまた発生し、メガバンクや航空会社などのウェブサイトが閲覧できなくなった。原因は米拠点のコンテンツ配信ネットワークサービス企業「アカマイ・テクノロジーズ(Akamai Technologies)」のシステム障害だった。

 影響を受けたのは米航空大手のアメリカン航空(American Airlines)、デルタ航空(Delta Air Lines)、ユナイテッド航空(United Airlines)、サウスウエスト航空(Southwest Airlines)の他、航空大手ヴァージン・オーストラリア(Virgin Australia)とオーストラリア・コモンウェルス銀行(Commonwealth Bank)など。ウェブサイトやモバイルアプリが1時間にわたりアクセス不可となった。

 アカマイ広報はAFPの取材に対し、「問題を認識しており、なるべく早いサービス復旧に向け、対応を急いでいる」と述べた。

 ネット障害は先週にも発生。米ホワイトハウス(White House)を含む政府機関の他、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)やソーシャルニュースサイトのレディット(Reddit)、米小売り・IT大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)などのウェブサイトが、米クラウドサービス企業ファストリー(Fastly)のシステム障害により一時閲覧できなくなった。

 問題が相次いだことで、経済活動で必要不可欠なオンラインプラットフォームの安定性や、ほぼ無名の少数の企業がインターネットの機能維持に重要な役割を担っている実態が露呈し、注目が集まっている。(c)AFP/Andrew BEATTY