【6月17日 AFP】2008年に中国・四川(Sichuan)省で発生した大地震で、がれきの下敷きになりながら、36日後に救出され復興の象徴となっていたブタの「猪堅強(Zhu Jianqiang、強いブタの意)」が16日夜、死んだ。14歳。

 2008年5月12日に発生したマグニチュード(M)7.9の地震では、約9万人が死亡・行方不明となった。

 1袋の木炭と雨水で生き延びた猪堅強の奇跡の物語は、生きる力をかき立てる象徴として称賛された。猪堅強は、がれきの下から助け出された時、体重がひどく減っていたため、ブタというよりヤギのようだったという。

 四川省の省都・成都(Chengdu)近郊の博物館が、猪堅強を3008元(約5万2000円)で買い取り、観光の呼び物として死ぬまで飼育することになっていた。

 博物館は中国版ツイッター(Twitter)の微博(ウェイボー、Weibo)で、猪堅強は16日夜に老衰で死んだと明らかにした。

 共産党機関紙・人民日報(People’s Daily)系の環球時報(Global Times)によると、猪堅強は人間でいうと100歳に当たるという。(c)AFP