【6月18日 Xinhua News】世界で7番目、中国で4番目の大きさを持つ水力発電所、烏東徳(Wudongde)水力発電所で16日、12基ある発電ユニットの最後の1基が72時間の試運転を無事に終え、稼働した。

 同発電所は雲南省(Yunnan)昆明市(Kunming)禄勧県(Luquan)と四川省(Sichuan)涼山イ族自治州会東県の境を流れる金沙江(長江上流部)下流に位置する。1基当たりの出力は85万キロワットで、総出力1020万キロワット。西部の電力を東部に送る「西電東送」プロジェクトの一つとして、2015年末に着工し、20年6月29日に最初の1基が稼働した。

 その後順次発電が行われ、15日までに約245億キロワット時を発電。これは標準炭換算で約768万トンの石炭火力発電に相当する。今後フル稼働すると、年間約389億キロワット時の発電が可能となる。同発電所では今後、洪水防止や地元の経済・社会発展促進などの役割も担っていく。(c)Xinhua News/AFPBB News