【6月17日 Xinhua News】中国生態環境部は16日、広東省(Guangdong)台山原子力発電所周辺でいかなる異常も放射性物質の漏れも検出されなかったと発表した。

 生態環境部は、同原発1号機の1次回路の冷却剤放射能濃度が燃料棒の破損で上昇したが、原発では一般的な現象だと指摘。1号機の燃料棒約6万本のうち約5本(0・01%未満)が破損した可能性があるが、設計最大破損比率の0・25%を大きく下回っていると説明した。

 環境モニタリングで原発周辺の放射線レベルに異常が認められなかったことから、放射性物質の漏れはないとも表明。国家原子力安全局が台山原発の運転を継続させるため、原発周辺の放射線量の許容値を引き上げたとする一部の報道を否定した。(c)Xinhua News/AFPBB News