松山「もっと良い選手に」、ジョーダン氏との比較を一蹴
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【6月17日 AFP】男子ゴルフの松山英樹(Hideki Matsuyama)が16日、全米オープン選手権(2021 US Open Championship)開幕を控え公式会見に応じ、第85回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)で日本男子初のメジャー制覇を果たして日本でのスーパースター扱いを満喫しているとしつつ、自身は米プロバスケットボール(NBA)のレジェンド、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏とは違うと強調した。
ジョーダン氏のように母国でヒーロー扱いされていることについて質問された松山は、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)でNBA王者に6度輝いた同氏の実績とは程遠いと話した。
「そんなすごいプレーヤーだとは思っていないですし、これから先もっともっと頑張って、もっと良いプレーヤーになって、優勝もたくさんしたい。そういうふうになっていけるように頑張りたいという気持ちしかないです」
オーガスタ(Augusta、マスターズ)でグリーンジャケットを獲得した4月以降、さらに多くのものを求められていると認めた松山は、現状を楽しんでいて、もっと高い要求でも歓迎するとした。
「今までとは違いますけれど、それはうれしい誤算だと思うので、しっかりと毎試合毎試合頑張っていって、もっとそういうことが増えるように頑張りたい」
今年の全米オープンは難コースで知られるトーリーパインズGC(Torrey Pines Golf Course)で開催される。53位タイに終わった1月のファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2021)と同じ会場だが、コンディションはさらに厳しいものになることが予想されている。
「コースコンディションは、ラフが1月毎年やっているときに比べたら芝質が違うなという印象と、グリーンは少し硬くなっているので、とてもタフな戦いになると思っています」
「一打一打がすごく大事になる。ボギー以上にならないように攻めるのが大事な戦いになる」
世界15位の松山は、メジャー王者として初めて全米オープンに臨む。「良いプレーができればチャンスがあると思いますし、3日目が終わってチャンスがある位置で終われるように頑張りたいと思います」
また、フォロースルー時にいぶかしげな表情を浮かべる松山だが、時折見せるショットを放った後で片手を離すジェスチャーはフラストレーションを表しているのではないと話した。
「それが多くなればなるほど自分の状態は上がってきていると思うし、しっかりコンタクトできていないところでああいうリアクションになると思うので、あまり気にしないでください」 (c)AFP/Jim SLATER