【6月16日 AFP】西村康稔(Yasutoshi Nishimura)経済再生担当相は16日、政府の新型コロナウイルス対策分科会で、スポーツイベントの観客上限を1万人とする方針を提案し、了承された。東京五輪開幕を控え、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は国内の観客数を検討している。

 西村氏は今回の措置について、東京などを対象とした緊急事態宣言の期限となっている今月20日から8月末までとすると説明した。観客数は会場の収容率の50%か1万人の少ない方に制限される。案は今週中に正式決定される見通し。

 分科会で西村氏は、特にコロナ変異株デルタの感染拡大が予想される中、感染者数のリバウンドを防ぐ措置を引き続き講じていくことが重要だと述べた。

 来月23日開幕予定の東京五輪は、海外からの観客受け入れをすでに断念している。今回提案された措置は、組織委が検討している国内の観客数の上限にも影響する可能性がある。(c)AFP