中国台山原発、問題の原因は燃料棒の破損 「よくある現象」と当局
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【6月16日 AFP】中国当局は16日、広東(Guangdong)省にある台山原子力発電所(Taishan Nuclear Power Plant)で放射性ガスが蓄積した問題で、原因は燃料棒5本の破損だったと発表した。ただこうした問題は「よくある現象」で、懸念には及ばないとしている。
米CNNが今週、米政府が台山原発での放射性物質漏れに関する報告を受けて調査していると報道。フランスの原子炉メーカーで同原発の運営に関わっているフラマトム(Framatome)は、「機能上の問題」があったと発表していた。
中国の生態環境省と国家核安全局は、燃料棒5本の破損により、同原発にある原子炉2基のうち1基で放射線量の上昇があったとする共同声明を出した。
「燃料製造や輸送、装填(そうてん)などの過程で起きる制御不能な要因による影響で、燃料棒の軽微な破損は避けられない」ことであり、「よくある現象」だと説明した。
炉心には6万本以上の燃料棒があり、破損があった燃料棒の割合は「0.01%未満」だとしている。
生態環境省は、今回の放射線量の上昇は原発における「安定稼働の許容範囲内」であり、「環境への放射性物質流出の問題はない」と強調した。(c)AFP