【6月17日 CGTN Japanese】中国の伝統文化における重要な祝日である旧暦5月5日の「端午節」の連休(今年は6月12~14日)はますます文化観光消費の新たなホットスポットとなっています。

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 ちまきは端午消費の主役の一つです。今年のちまき市場には、伝統的な味に加えて、新たな味も登場しています。ナツメや小豆、卵黄などの伝統的な味のちまきは相変わらず主力ですが、タニシ(螺蛳粉)ちまきやドリアンちまきの人気が若者の間で高まっています。主要なECプラットフォームのデータによりますと、今年の端午のちまき販売額は、前年同期に比べて4割近く増えており、1日で1000万個以上のちまきが売れたところもあります。

 端午節の期間は、ヤマモモとサクランボの出荷シーズンで、旬の果物のオンライン販売がとても盛んです。中国の農産物のコールドチェーンの規模は現在、600万トンを超えています。また、第14次5カ年計画期間(2021~2025年)に、国は毎年50億元(約860億円)を投じて農産物のコールドチェーン物流施設を整備します。ますます多くの高品質で特色ある農産物がスピーディーに食卓に運ばれることなります。

 グルメを楽しむだけでなく、伝統と流行を結び合わせた「国潮風」も端午消費の新たなトレンドとなっています。ECプラットフォームのデータによりますと、今年5月の漢服アクセサリーの売上高は前年同期比200%増となりました。漢服は、以前は限られた人が好む商品でしたが、今では愛好家が増え、100億元(約1700億円)規模の新興ファッション産業になっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News