【6月16日 AFP】中国軍の戦闘機や核搭載可能な爆撃機など計28機が15日、台湾南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入した。台湾国防部(国防省)が明らかにした。

 国防部によると、台湾側は自軍機を緊急発進させて退去勧告を発した上で、ミサイル防衛システムで中国軍機を監視した。

 先週末に行われた先進7か国(G7)首脳会議(サミット)は首脳宣言で、台湾海峡(Taiwan Strait)の平和を求めた。北大西洋条約機構(NATO)も前日、核兵器や宇宙・サイバー分野での攻撃能力を増強するなどして強引さを増す中国の振る舞いが国際秩序を脅かすと指摘したばかりだった。

 中国政府は15日、NATOが中国の強硬政策がもたらす「体制上の挑戦」に連携して対抗する方針を宣言したことを受けて、中国脅威論を誇張し、人為的に対立を生み出していると非難していた。(c)AFP