【6月16日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は15日、グループFの試合が行われ、世界王者フランスはDFマッツ・フンメルス(Mats Hummels)のオウンゴールが決勝点となってドイツを1-0で下し、白星発進を切った。

 20分にフンメルスのオウンゴールで先制したフランスは、敵地ミュンヘン(Munich)のアリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で試合を支配。後半にはキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がネットを揺らすもオフサイドと判定され、アドリアン・ラビオ(Adrien Rabiot)のシュートがポストに嫌われる場面もあった。

 フランスのディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は「準決勝、あるいは決勝でもおかしくない一戦だったから、3ポイントを挙げられたのは大きい」とコメントした。

「ドイツは非常に優れたチームで、この試合は大一番だったが、われわれはそのレベルに達していたし、この勝利は力になる」

 この試合の前にはポルトガルがハンガリーを3-0で下したため、フランスは得失点差で2位につけている。

 一方のドイツにとっては、19日に再びミュンヘンで行われるクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を擁するポルトガルとの次戦を前に、プレッシャーが高まる結果となった。

 ドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は「とても激しい試合だった」と振り返り、「最後まで戦ったが、チームを責めることはできない。全力を尽くした」と続けた。

「アタッキングサードでの突破力がやや欠けていた。その部分が足りなかった」

 また、フンメルスを非難することはせず、「オウンゴールのことでマッツを責める必要はない。彼にとってはクリアするのが難しい状況だった」と述べた。(c)AFP