【6月15日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)台山市(Taishan)にある台山原子力発電所の運転状況を巡る一部報道を受け、同原発を運営する台山核電合営は13日夜、「環境データの継続的なモニタリング結果が示すように、原発と周辺の環境指標は正常だ」と公式サイトで説明した。

 同社によると、同原発には第3世代の原子炉「欧州加圧水型炉(EPR)」が2基設置されており、1号機は2018年12月、2号機は19年9月に商業運転を開始した。1号機は核燃料サイクルの2周目に入り、現在はフル稼働の状態。2号機は計画通りに総点検を実施し、今月10日に送電網に正常に再接続した。2号機の総点検は運転開始後初めてで、点検の安全性や品質、工期などの指標はいずれも既定の目標を達成した。

 同原発は商業運転開始以降、運転許可証や技術手順に厳格に従って原子炉の運転を制御しており、原子炉2基の全ての運転指標が原子力安全規制と発電所の技術仕様の要件を満たしているという。

 同社は中国国有の原子力大手、中国広核集団とフランスの電力大手、フランス電力会社(EDF)の合弁会社で、同原発はこの2社と広東省の電力会社、広東省粤電集団が共同で出資、建設した。中国、フランス両国にとってエネルギー分野で最大の協力プロジェクトとなる。(c)Xinhua News/AFPBB News