【6月15日 Xinhua News】中国福建省(Fujian)福州市(Fuzhou)長楽区江田鎮(Jiangtian)の三渓村では、伝統的な節句、端午節(旧暦5月5日、今年は6月14日)を祝うためドラゴンボートレースを夜間に開催するという独自の風習が受け継がれてきた。毎年、端午節の時期を迎えると、村の男女がドラゴンボートをこいだり競ったりすることで、好天や家内安全、健康を祈願している。

 地元では旧暦の5月1日から6日、夕方になると村人とドラゴンボートに乗る選手が一緒に食卓を囲んで食事を取る。地元ではこの食事のことを「竜舟飯」と呼んでいる。

 伝統的な「竜舟飯」の流れは、まず村人の中から料理の達人を何人か選び、各家庭から調理器具や食器を借り、まな板や大きなコンロを設置、木おけでご飯を蒸し、大鍋で料理を炒める。そうして出来上がった十数種類のごちそうは海山の幸がふんだんに使われている。村人によると「竜舟飯」はもともと、主にドラゴンボートのこぎ手に食べさせるものだったが、その後次第にレース前に楽しむにぎやかな儀式に変わっていったという。(c)Xinhua News/AFPBB News