中国原発で「機能上の問題」 仏原子炉メーカーが解消に向け作業
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【6月14日 AFP】フランスの原子炉メーカー、フラマトム(Framatome)は14日、中国南部広東(Guangdong)省にあり、同社が一部所有する原子力発電所の「機能上の問題」を解消するために作業を続けていると明らかにした。米メディアがこれに先立ち、放射性物質漏れの可能性に関して報じていた。
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米CNNは先に、台山原子力発電所(Taishan Nuclear Power Plant)について、フラマトムから「差し迫った放射性物質による脅威」があるとする警告を受け、米政府が放射性物質漏れに関する報告を調査していると報道。
フラマトムはAFPに対し「入手可能なデータによると、同原発は安全基準内で稼働している」と回答した。
CNNは、フラマトムが米エネルギー当局に宛てた書簡の中で、中国の安全規制当局が、台山原発の運転停止を回避するために施設外の放射線量の許容基準を引き上げたなどと訴え、警告したと伝えていた。
フラマトムの親会社であるフランス電力(EDF)は、「原子炉1号機の1次回路内で、希ガスの濃度上昇」があったと発表。希ガスは、化学的に不活性なアルゴンやヘリウム、ネオンなどの元素を指す。
EDFによると、希ガスが原子炉の冷却システム内に存在することは「既知の現象であり、研究され、原子炉稼働手順にも規定がある」という。
台山原発を運営する国有の中国広核集団(China General Nuclear Power Group)は13日夜、「同原発とその周辺の環境指標は正常」であるとする声明を出した。
同グループは、流出問題や事故発生の有無については言及せず、原発は「核安全規制と原発の技術仕様の必要条件」を満たしていると説明した。
AFPは中国外務省と中国広核集団にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
国際原子力機関(IAEA)は、この問題について中国の規制当局に連絡したと明かし、「現段階では、放射能事故が起きた兆候は認められない」とした上で、さらなる情報が入り次第共有するとしている。(c)AFP/Helen ROXBURGH