【6月14日 AFP】国際宇宙ステーション(ISS)で約6年間、フリーズドライ状態で保管したマウスの精子から、健康な「宇宙マウス」が多数誕生した。日本の研究者らが明らかにした。

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 米科学誌サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)に12日付で掲載された論文によると、精子はISSから回収し、地球で人工授精した。放射線レベルが高い宇宙線に6年近くさらされたが、誕生した168匹のマウスの遺伝子に損傷はないという。

 論文の主著者である山梨大学(University of Yamanashi)の若山照彦(Teruhiko Wakayama)教授によると、マウスの子どもは全て正常な外見をしており、遺伝子検査でも異常は見つからなかった。

 研究チームによると理論上、フリーズドライ精子はISSで最長200年間保管可能だという。(c)AFP/Philip Van Slooten and Lucie Aubourg